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暮らしの中で唄い継がれた

親子で唄おう 岐阜のわらべ唄

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「とんび とんび 舞い舞いしょ とんびが舞ったら 日がよかろ(とんびの唄:岐阜県)
虫や鳥、草花や風月が登場する、その土地の暮らしの中で生まれたわらべうたを輪になって唄いましょう。そのあとは伊奈波神社の社まで上る道みちで、みんなで唄いあそびます。手遊び唄や、お母さんが子どもの体にふれながら唄うものなど、つい口ずさんでしまうような唄ばかり。お父さんもきっと楽しんで頂けます。ご家族でご一緒にどうぞ。

注意事項

※お子さんの年齢制限はありません。
※雨天決行。雨天の場合の会場は岐阜善光寺客殿となります。
※持ち物:動きやすい服装、帽子、飲み物、お弁当(唄の会終了後、希望者でお弁当を一緒に食べます)

下記実施スケジュールからお好きな日程にご予約下さい 体験レポートを読む

案内人

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【井上博斗】
1983年生まれ。幼少より香川の郷土芸能・獅子舞に親しむ。2006年、郡上八幡を拠点とする音楽家・桃山晴衣、土取利行両氏に出会い移住。音楽に対する姿勢を学ぶ。伝統を踏まえた創造をテーマに『郡上八幡音楽祭2013』をプロデュース。郡上の里唄、古謡、わらべうたを伝える会も活動の一つ。

集合場所

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大きな地図で見る

伊奈波公園

〒500-8043

岐阜県岐阜市伊奈波通伊奈波通1-8

※集合場所は、伊奈波神社大鳥居前の公園にある、藤棚の下です。
※駐車場有り
※最寄バス停「伊奈波通り」

申し込み・問い合わせ先

Display ORGANデザイン室 担当:蒲由佳 050-1116-7680

実施スケジュール

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第1回

実施日時
2014/10/17(金) 10:00 〜 12:00
予約開始
2014/09/17 09:00
予約終了
2014/10/17 00:00
料金
800円
定員
6 / 10 組
最少催行
3組

第2回

実施日時
2014/10/25(土) 10:00 〜 12:00
予約開始
2014/09/17 09:00
予約終了
2014/10/25 00:00
料金
800円
定員
3 / 10 組
最少催行
3組

第3回

実施日時
2014/11/17(月) 10:00 〜 12:00
予約開始
2014/09/17 09:00
予約終了
2014/11/17 00:00
料金
800円
定員
9 / 10 組
最少催行
3組

これまでの開催レポート

写真部の体験レポート2014

日本古来の唄は、ドレミではあらわせない

外で唄を唄うなんて恥ずかしいと、筆者は思っていました。でも考えたら子どもの頃、「あんたがたどこさ」も「はないちもんめ」も唄いながら遊んでいたではありませんか。

子どもと一緒に遊びながら唄う「わらべうた」は、ドレミの音階とは違う、人から人へ伝わってきた節回し。「学校の音楽の時間では、どこの国でも自分の国の音楽を習うのに、日本だけは西洋のドレミに直した童謡しか習わない」と、案内人の井上博斗さんは危惧しています。

岐阜弁がふんだんに入った唄は、空を飛ぶトンビや、池に飛び込むカエルや、ほうぼうで鳴く秋の虫や、緑を揺らす風が、そこにあることに気付かせてくれます。あまりにも身近にありすぎたからこそなのか、おじいちゃん・おばあちゃんから子どもへ伝わらなくなった今、900もあった岐阜の唄を唄える人がいなくなりつつあります。

自然と、人と、唄が、土地にうまれました。その土地ごとに野菜が生え、水が流れるのと同じように。

風も、鳥も、虫も、感じ取るのがうまいのは子どもたち。
その土地で生まれた唄だから、その土地にあるものが出てきます。

ゲーム機も、テレビもなかった時代に生まれた唄だから、なにも持っていなくても、すぐに遊べます。

遊び上手なお父さん・お母さんになれたら、子どもたちの笑顔が増えるに違いありません。

子どもたちも、遊び上手なお兄さん・お姉さんになっていけたらいいですね。

筆者も子どもがいますが、そうして、自分がいま生きている場所が好きだと思える子になってくれたら、嬉しいです。

この土地の子どもたちに、この土地の唄を伝えたい。

難しいことは抜きにしても、
自分が生まれ育った土地で、ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃんたちが唄っていた唄を、
自分の子に教えてあげられたら、すてきです。

お母さんと唄ったり、自然の中で何かを見つけたり、その時間が子どもたちの宝物。

とはいえ、このプログラムに参加して、ちゃんと最初から最後まで唄を聞いていたり、一緒に唄ったりする子は(年齢が小さいせいもありますが)あまりいません。

でもそのかわり、連れてきたお母さんもびっくりするくらい、自由に何かを見つけたり、子どもどうしで遊んだり、この時間を楽しんでいます。
途中でブランコに乗りにいったっていいんです。
神社の石を一生懸命拾い始めたっていいんです。
おかあさんも、お子さんといっしょにみんなから遠く離れていても大丈夫。

草笛がふけたら、かっこいいね。

井上さんが、草笛を教えてくれました。
上手に鳴ったときの、手の中がピリピリ震える感じに、大人も真剣。
まるで夜に鳴く鳥の声のよう。

ほら、大人たちだって、楽しそうに遊んでる。

「あんたがたどこさ」を岐阜バージョンにして、身体を動かしながらする遊び方を伝授。

「あんたがたどこさ 岐阜さ
 岐阜どこさ  ●●町さ
 ●●町どこさ 金華さ
 金華山にはタヌキがおってさ
 それを猟師が鉄砲で撃ってさ ……」

 向いあい、リズムにあわせて前後にジャンプしますが、「さ」のところだけ、横に飛ぶ、というシンプルなルール。だけど、つい間違えてぶつかってしまい、笑いがおきます。
 子どもの頃なら体が軽かったのに、大人になると部活トレーニング並みのハードさ。

 子どもの遊ぶパワーって、改めてすごいです。

子どもたちが、遊んでいた唄ですもの。

こちらは、一人バージョン。子どもたちがブランコに乗って眺める中、大人たちは頭が混乱中!
みんなの楽しそうな雰囲気は、幼い子たちにも伝わります。

唄のピクニック、のんびり、子どものペースで、雲といっしょに。

生活の中で親が鼻唄でわらべうたをつい口ずさむくらいになって、はじめて子どもたちの暮らしに根付く、わらべうた。

最初はちょっと照れましたが、ゲームのように順番が飛んでくる唄あそびに、みんな子どもと遊びながらリラックスして唄っていました。

昔の人もみつけた宝物を、つないでいこう。

途中、神社にお参りし、境内の滝に石を投げ込んだり、どんぐりを拾ったり。
昔から変わらない、あたりまえの暮らし方なのに、気づけばこんな機会でもないと、なんでもない日にこんな経験をさせてあげていなかったかも。
虫の唄で、虫の名前を覚えられるかな?


まだ、身近に、風や、鳥や、虫は、いるのだから。

長良川おんぱくでは、あと3回このプログラムが実施されますし、
岐阜市と郡上市で月1回、同様のサークルが行われています。

ぜひ、お弁当もお持ちください。みんなで、そのあと芝生でお昼ごはんにしましょう。

プログラム:
親子で唄おう 岐阜のわらべ唄

(奥村裕美)


●岐阜新聞連載コーナーにも掲載;
  おんぱく写真部 いいモノ発見!

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