写真部の体験レポート2014
【078】日本画家・神戸智行と長良川の川原を語る・歩く・描く
参加者に、今回のワークショップ一番の衝撃が伝えられました。
「今回のみなさんの作品は、神戸先生のご厚意により、
これらの神戸先生の作品とともに飾られます。」
「(写真の作品に)みなさんの絵が加わって、作品が完成します」
ええええー!!!!美術館の本展示室ですよ!?私も絵を趣味で書いていましたが、このメインルームに飾られるなんて、プロ中のプロしか許されない聖域!
出展料だけでも普通に参加費を超えているのでは。
いえいえ、それよりも、そんな大切な展示に出展されている神戸先生にとって、素人の作品をならべるというのは、ご自分の世界観を壊してしまうかもしれません。
なんというリスキー!なんという謙虚さ!
これは……ワークショップとはいえ、真剣ですよ。
川原でのフィールドワーク
バスで長良川に移動し、フィールドワーク。与えられたテーマは「水辺の足元を、真上から描くこと」。前日からの雨で川は増水し、どんよりと曇り空でしたが、なんとかこのフィールドワーク中だけでも雨はふらず、川原で持ってきたお弁当を食べることもできました。
こんな天気なりに、発見もあるもの。
小さな雑草でさえ紅葉して、そこに水滴が光る様子。
増水した水の中に沈んだ草花。
泥が乾いて白く化粧した石たち。
光の反射が弱いからこそわかる、水面にうつった山の影。
いつもより岸辺で休憩していた水鳥たち。
写真を撮ったり、スケッチしたり。
バスの行き帰りには、神戸先生とスタッフとのトークも聞きました。
実際に展示中です。(写真をクリックすると拡大します)
美術館から、実際に展示された写真をご提供いただきました。一番小さい円の作品が参加者のものです。
わぁ!すごい、さすが神戸先生。素人の雑多な作品を、絶妙にまとめあげて、さし色にしてくださいました。レイアウトひとつにも、感性が光りますね。感激です。
ぜひ会期中にご覧ください。
※岐阜県美術館
「今をいろどる~現代日本画の世界~」
2014年10月31日(金)~12月14日(日)
(本文内写真:山吉りか、蒲勇介/文章:奥村裕美)
プログラム詳細:
「日本画家・神戸智行と長良川の川原を語る・歩く・描く」