写真部の体験レポート2014

世界で一つだけのあなたの茶道具

2014年11月4日 護国之寺 阿字観道場(岐阜市長良雄総194-1)にて開催されたプログラム
「女仏師とお寺で作る茶杓~お抹茶・お菓子付き~」

今回のお題は「茶杓」
一見、難しそうに思える茶杓ですがどんなオリジナルが産まれるのでしょうか?

阿字観道場の入り口。
おんぱくのフラッグでお出迎えです。

護国之寺 女仏師の廣瀬有香さんのレクチャーが始まりました。

曲げ加工の済んだ竹が配られてデザインを決めるところから。
刃物の扱い方なども丁寧に説明をされています。

どんな形にするのか?
太さは?
そんなことを相談しながらまずは鉛筆で線を描きます。

よーし!
削るぞっ!

思うような形に削り出していくのはとても繊細な力加減が必要。
みなさん慎重に削り出しています。

阿字観道場の室内にはとてもおだやかな日差しが差し込み、暖かいながらもキリッとした空気が流れています。
みなさん集中されていて、静寂な空気に包まれています。

茶杓を一心不乱に削り出すことで、自身の心に向き合っているように感じました。

完成が近づいてくると、広瀬さんの最終チェックが始まりました。

「こうするともっときれいになりますよ。」

「ここはもっと削った方がバランスがとれます」

などとアドバイスをうけて仕上げをしていきます。

皆さん、無事に自分だけの茶杓が出来ました。

お抹茶とお菓子を頂いてほっと一息。

「早く使ってみたい!」

そんな声があちこちから聞こえてきました。


最後に縁側で集合写真。

先ほどまでの集中した表情から一転して、朗らかな笑顔になりました。


お寺で茶杓を削り出す。

静寂と歓声。

緊張感と優しい空気感。

お寺という空間で終始気持ちのよい時間が流れていました。


(キムラヨーコ)

女仏師とお寺で作る茶杓 ~お抹茶・お菓子付き~

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