写真部の体験レポート2014

幻想の世界

ちょうど「お月見アート」の期間中、皆既月食が日本で見られました。

岐阜城にかかる、赤銅色のお月さま。めったに見ることのできない、なんとも幻想的な世界です。

さらに今年は旧暦の閏月の関係で、なんと171年ぶり!11月5日にも「後の十三夜」として、美しい月を見ることができます。

岐阜城ができた当時の人々も、もしかしたら「井の口」を「岐阜」と改名した信長も?名月でお月見を楽しんでいたのではないでしょうか。

残したいこのまちなみ

井の口まちづくり会では「まちの文化的建造物」を顕彰する取組みを始めています。伝統的な町家の建物が多く残る井の口地区。その町家のある景色が地域の大きな魅力となっています。

お月見アート期間中は、第1回として顕彰された7つの町家のほか、地区内の家々の軒先にこうしてすすきが飾られ、秋の風情を楽しみながら散策することができました。


揮毫パフォーマンス

岐阜大仏(正法寺)の境内で岐阜女子大学書道部の皆さんによる、揮毫パフォーマンスが行われました。

聞こえるのは筆さばきの音だけ。

静かな緊張感の中、観客の皆さんも息を凝らして見つめます。

ダイナミック!!

次に、3m×12mの大きな布に、身長ほどもあるような大筆を使って「大字パフォーマンス」が披露されました。

書かれたのは、静かな秋の夜を思わせる「星月夜」の3文字。

1文字ずつ交代で、全身を使い一気に書き上げます。

最後に落款を押します。

こちらもビッグサイズ!2人がかりでしっかり押していました。

完成すると、観客の皆さんから惜しみない拍手が送られました。

たっぷりと墨を含んで書かれた文字は、墨がにじんだりたれたりしてしまうので、しっかり吸い取ります。

こんな様子が見られるのも、パフォーマンスアートならでは、ですね。

書道部の皆さんで集合写真を撮影。

緊張の時間が終わって、皆さんとてもいい笑顔ですね。

展示も大迫力

こちらが展示の様子。

大字パフォーマンスで書かれた作品は、早速大仏殿東側の壁面にワイヤーロープを使って掲げられました。

バスや車の交通量も多い通りです。この大迫力にびっくりされたことでしょう。

秋風に揺れるすすき

暗くなれば家々の灯りがともり、格子窓の影が浮かびます。

その灯りの中に揺れるすすきは、昼とは雰囲気の違う表情です。

月明かりに照らされつつこのまちを歩けば、まるでタイムスリップしたかのような感覚になります。

井の口の地区内を巡るスタンプラリーのゴール「ふくろうの家」で、おしるこをいただきました。

思い思いに月を見ながらお喋りにも花が咲きました。

皆さんで一緒に見る月は、より輝きを増したようです。


(003:りか)


プログラム詳細:
まちなかお月見アート

短縮版レポートもあります:
 ◎おんぱく写真部 いいモノ発見!