写真部の体験レポート2014
【107】親子で唄おう 岐阜のわらべ唄
日本古来の唄は、ドレミではあらわせない
外で唄を唄うなんて恥ずかしいと、筆者は思っていました。でも考えたら子どもの頃、「あんたがたどこさ」も「はないちもんめ」も唄いながら遊んでいたではありませんか。
子どもと一緒に遊びながら唄う「わらべうた」は、ドレミの音階とは違う、人から人へ伝わってきた節回し。「学校の音楽の時間では、どこの国でも自分の国の音楽を習うのに、日本だけは西洋のドレミに直した童謡しか習わない」と、案内人の井上博斗さんは危惧しています。
岐阜弁がふんだんに入った唄は、空を飛ぶトンビや、池に飛び込むカエルや、ほうぼうで鳴く秋の虫や、緑を揺らす風が、そこにあることに気付かせてくれます。あまりにも身近にありすぎたからこそなのか、おじいちゃん・おばあちゃんから子どもへ伝わらなくなった今、900もあった岐阜の唄を唄える人がいなくなりつつあります。
まだ、身近に、風や、鳥や、虫は、いるのだから。
長良川おんぱくでは、あと3回このプログラムが実施されますし、
岐阜市と郡上市で月1回、同様のサークルが行われています。
ぜひ、お弁当もお持ちください。みんなで、そのあと芝生でお昼ごはんにしましょう。
プログラム:
「親子で唄おう 岐阜のわらべ唄」
(奥村裕美)
●岐阜新聞連載コーナーにも掲載;
おんぱく写真部 いいモノ発見!