写真部の体験レポート2014

岐阜市の真ん中に

大都市ではないですが、中核都市の位置づけの岐阜市。
街の真ん中に、大きな山と川が流れています。
全国的に見ても珍しい景観だと思います。
岐阜市のシンボル、金華山と長良川。
日本三大清流の一つ長良川、橋から川沿いから水の中を覗くと澄んだ水の中に、魚が見えます。

そんな長良川沿いを岐阜市出身の日比野克彦さんと歩きます。

集合場所もちょっと変わっていて、忠節橋の歩道橋のたもと。
秋空が青く気持ちが良さそうに写真では見えますが、風が強く帽子が飛ばされそうでした。
皆様が集まり最後に登場したのが日比野克彦さん挨拶をして、
いざ、出発

いきなり指令が。

忠節橋を渡ると中、スケッチを書き始めました。
長良川、金華山、岐阜の象徴の風景です。

この橋の下では、瀬張り漁と呼ばれる漁法で落ち鮎を獲っているのが見られます。

漁師さんからお話を聞いて、今日獲れた鮎を見せていただきます。
みなさんから
「美味しそう!」の声。

天気もよく、気温も下がり、水量もやや多めで最適な漁日なのですが、訪れた時間帯には鮎が集まらず、投網の場面は見ることができませんでした。

ここでも指令が。

鮎漁の漁師さんなどをスケッチ。
サササッ、と描く人もいるのは、絵心があるのでしょうか。
長良川の瀬張り漁、岐阜の秋の風物詩です。

川原を歩いていると、指令が。
気に入った石を拾ってくださいと。

長良川の景色も見て欲しいのだけど、歩きながら皆さん下を見ています。
数個拾って日比野さんが応えました。

集めた石に関連性が有ったり、色や形がお饅頭に見えたり、自分の服にコーディネートした石だったり。
その中で気に入ったものを持ち帰りました。

湯葉の老舗、湯葉勇商店に寄った一行は、湯葉を上げる作業を見学。
一枚一枚丁寧に上げるのに感心するばかり。
その後は、汲み上げたばかりの湯葉の試食。美味しいの連発でした。

説明を聞いたら欲しくなります。
帰りにはみな、いろんな湯葉の入った袋を下げていました。

次に訪れたのは、和菓子の老舗、両香堂本舗。
柿羊羹で有名なお店。
岐阜市西部から大垣までは富有柿が有名です。
聞くところによると富有柿はこのあたりでは、ひと山何百円ですが、東京では高級品だそうです。

今回は試食として鮎菓子を食べました。
例年この店では鵜飼のシーズンが終わると鮎菓子の製造も終わりでしたが、昨年よりシーズンオフにも提供されています。
ここの鮎菓子をこの時期に食べられたのはラッキーですね。

ランチに鮎料理を食べた一行は、目の前にある桜井銘木店を訪れました。

失礼かもしれませんが乱雑に並んだように見える、原木から切り出された板材は、何十万から何百万もするものもあるとか。全部まとめると想像を超えるお宝の山です。
その板材を使ってテーブルの注文が入っているのですが、そのテーブルを入れる家が出来てないとか。
岐阜には銘木が集まる市場があることなどを伺いました。

最後に訪れたのは長良川の湊町「川原町」。
斎藤道三公が作り、長良川の上流から木材・美濃和紙・関の刃物などをここで上げ、
全国に発送して発展した、古い町並みが残るところです。

ここで、最後の指令
「岐阜人以外、いや外国人、いや宇宙人になって、珍しものを発見してみよう」

川原町を宇宙人になって観光し、グループで発見したものを語り合って、この散策は終了しました。

参加者のうち、岐阜市の方は1名。他は市外・県外の方でした。
遠くは京都から参加の方も2名いらして、
「鮎料理、美味しかったです。京都より美味しく思えました。
 いろんなお店など訪れ、お話を聞いて、
 代々受け継がれた岐阜の町を大切に想っているのが分かり、
 ここで生まれ育っていたなら、どこへ行っても必ず戻ってくる場所だと思います」
と、感想をのべていただきました。

岐阜を気に入っていただき、大変楽しい散策でした。

(016 平山)

日比野克彦とあるく長良川アート散策

短縮版レポートもあります: