写真部の体験レポート2014
金華山・岐阜城が見えるここ湯葉勇商店は、慶応3年(1867)創業です。今年のおんぱくパンフレット表紙にもなっている岐阜大仏は、1832年に作られています。岐阜大仏ができて35年経ったころにできた老舗ということになります。ここで、高級食材ゆば作り体験が行われました。
挨拶のあと、豆乳を温めておくために早速流し込みます。ゆばは豆乳を温めてできる薄い膜を、すくい上げてつくります。材料は大豆と水だけ。材料で味が左右されます。湯葉勇は国産大豆と清流長良川の伏流水で作っています。長良川の伏流水を使っているのですから、岐阜の味になるのですね。
まずはデモンストレーション。慣れた職人の技が光ります。ゆばは古来より精進料理に欠くことのできない食品の一つで、広く愛用されています。豆腐とゆばは、材料は同じですが、豆腐は凝固剤(にがり)で固めます。ゆばは大豆の植物性タンパク質が熱により固まったものです。よって同じ豆乳の量で、ゆばは豆腐の約1/10しかできません。
参加者も挑戦…の前に、デモンストレーションで汲み上げたゆばを試食。できたては美味しいですよね。
臨戦態勢ができあがり、 では、ゆばの引き上げに挑戦。 ころあいを教えていただき、引き上げます。
上がったゆばに、喜びもひとしお。しっかり広がってできたものや、ちょっと重なってしまったものなど、初めてにしては上出来ではないでしょうか。
今回の予定は、乾燥ゆば2枚、引きあげゆば2枚、巻ゆば1本、汲み上げゆば5回分と、…余った豆乳でお好きなゆばを作り放題。
みなさん、時間の許す限り、豆乳とにらめっこをしていました。
お店の前で、湯葉勇の山田一家に感謝しつつ集合写真。ゆばの美味しさがみなさんの笑顔で分かります。
ゆば作りのあとは、こちらも岐阜の老舗料亭後楽荘でおんぱく特別ゆば会席をいただきました。日本庭園を眺めての会席料理、優雅です。
初めはぎこちなかったですが、最後は職人の顔です。 (016 平山) 「ゆば作り体験と老舗料亭でいただく特別ゆば会席」 2014/10/19(日) 開催