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長良川の源流、至宝の里山を訪ねる

薬膳料理 × 円空ゆかりのパワースポットでリフレッシュ

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 長良川の源水を生み出す岐阜県中濃地区随一の高峰・高賀山のふもとに位置する高賀地区は、千三百年以上の歴史を持つ信仰と伝説のパワースポットです。
ここに集った多くの修験者と同様、円空も強く高賀に魅せられ、貴重な遺品を多数残しました。
円空が入定を決意した証とされる歓喜天を始めとして、ここでしか見られない多くの逸品をご覧いただけます。
いにしえの円空を偲び、円空が通った高賀神社へと続く道を、名所や名品を訪ねながら散策します。
 癒しの旅の極めつけは、鑑真和上ゆかりの本格的薬膳料理店「鑑真康寿堂」での昼食をお楽しみください。
下記実施スケジュールからお好きな日程にご予約下さい 体験レポートを読む

案内人

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【NPO法人洞戸村ふるさと塾】
長良川の源流域、関市洞戸地区で誇りの持てる地域づくりに奮闘しています。今回、地域の魅力満載の3種のプログラムをご用意しました。貴方の目と舌でお確かめ頂けましたら幸いです。

集合場所

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大きな地図で見る

鑑真康寿堂

〒501-2806

岐阜県関市洞戸高賀926番地1

申し込み・問い合わせ先

Display 鑑真康寿堂 0581-58-2088 (水〜日10:00〜15:00)
メールでのお問い合わせはこちら → furusato-j#horado.com
(洞戸村ふるさと塾宛です。コピー後、#を@に変えてご利用ください。)

実施スケジュール

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第1回

実施日時
2014/11/08(土) 10:00 〜 13:00
予約開始
2014/09/17 09:00
予約終了
2014/11/02 17:00
料金
2,500円
定員
12 / 12 人
(満員)
最少催行
5人
備考
歩きやすい服装でお越しください。

第2回

実施日時
2014/11/15(土) 10:00 〜 13:00
予約開始
2014/09/17 09:00
予約終了
2014/11/09 17:00
料金
2,500円
定員
12 / 12 人
(満員)
空席通知登録
1人
最少催行
5人
備考
歩きやすい服装でお越しください。

これまでの開催レポート

写真部の体験レポート2014

薬膳と円空さんに共通する〇〇〇〇の心とは

 関市洞戸の谷奥には、奈良時代の僧侶・鑑真が中国から持ち帰った薬草の原種をいまだ保存する、広大な薬草園があります。

 一方、円空は、独特な木彫りの仏像を12万体も残した江戸時代初期の旅するアーティスト僧。洞戸は、円空が最後の作品を掘ったとされる場所です。

 薬膳料理と円空。そこには、ある共通点がありました。

 それが何かは、最後にお話するとして……。

高賀渓谷は紅葉まっさかり!

 薬膳料理の「鑑真康寿堂」から、高賀神社まで徒歩30分程度の距離を、渓谷の紅葉を愛でながらウォーキングします。

 名水で有名な高賀。自然公園に指定されている美しい渓谷です。

まさかの雨。山の天気は本当に予測不能。

これで晴れていれば、最高に気持ちの良い散歩なのですが、岐阜市は晴れていたのにまさかの本降り。傘を持っていない人も多く、急遽主催者からありったけの雨具をお借りしました。

雨だからこそのしっとり紅葉もオツなもの。

……という、前向きな参加者の方からのお声が何よりです。
水滴と紅葉も味があるもの。

この美しい土地と水に惚れ込んで、遠く海外からも移住者がいるといいます。

高賀神社にお参りしたとたん、ウソのような青空に!

 いにしえから、多くの修験者たちに信仰されてきた霊験あらたかな高賀神社に到着。

 手前の茶屋で、五平餅や里芋餅を買って休憩しているところまでは雨がひどかったのに、神社に皆で参拝したとたん、キラキラの青空になりました。これには感動です。

 こうしたことはよくあるんだとか。
 我々も、神様に歓迎して頂けたのでしょうか。嬉しいです。

特別に、高賀神社の宝物殿に入らせていただきました。

第40代宮司さんのご厚意により、普段は開放されていない宝物殿へ入らせていただきました。
平安から鎌倉、室町時代にかけての貴重な仏像や書物がのこされています。
岐阜県下で一番古い木彫りの仏像や、神社が寺と一体だった時代の御本尊など、この山深い土地で、信仰をめぐって人々の思いが交錯した歴史が伺えます。

想像してみる。山谷の奥で、一人の男が自由に彫刻を掘っている姿を。

企画の柱のひとつ、円空仏と対面。

円空仏の熱いファンは、全国にいらっしゃいますが、筆者は円空仏にいままで造詣が深くなく、生で初めて見ました。

誤解を恐れずに言えば……円空は当時のゆるキャラクリエーター!?
仏教を庶民の手に渡すべく、道端のお地蔵さんを掘るように、素朴で身近な仏像を贈ったのではないでしょうか。

写真の「ジャングル黒べえ」みたいな狛犬、なんとも言えずかわいい!あまりにも芸術性が高くて、ガラスケースに入っていますけれど、人里離れた森の中で自然と調和しているのが本来の姿なのでしょうね。その姿も見てみたいものです。

他にも、円空が、旅と彫刻を辞める決意として預けた、硯(すずり)と折り棄てた錫杖などが残っています。

写真出典:高賀癒しの郷
       http://www.horado.com/kouka/enku.html

薬膳料理のイメージをいい意味で覆す、芸術的で優しい美味。

鑑真康寿堂に戻り、待望の薬膳ランチです。
冒頭の薬草園を守る漢方薬局の末裔、野崎友雅さんがつくる、目にも楽しく、体にやさしい薬膳ランチ。薬っぽさはまったくなく、素材の味が活きていながら意外で鮮やかな味の構成に、目をみはるばかりです。
動物性のもの、化学調味料は一切使っていません。

本日のおしながき


前菜
 ぶどうの梅しそ漬け
 里芋の甘茶しょうゆ煮
 紫芋と安納芋のあわせ
 バターナッツ南瓜と坊ちゃん南瓜の大豆ミートソース
 りんごのアサイー漬け
メイン
 冬瓜と梨のローズヒップソース
 大根のふろふき えのきソース
お食事
 どくだみの薬膳鍋
 紅花ごはん
デザート
 柿のニッキ煮

薬膳とは、薬草を食べることではないんです。

……と、食後に店主の野崎さんが語りました。

母親が息子のために
「最近、寒い中、部活の朝練が続くな。朝ごはんもあまり食べずに出かけて行ったし、夕飯は、体があたたまって胃にも優しいものを作ってあげようかしら」
と思って作る、日々の観察から出る『思いやり』。これこそが薬膳だと。
難しい材料を使わなくていいんです。スパイス棚に残りがちなものをちょっと隠し味に入れてあげるだけで、実はできてしまうお料理なんです、と。

円空さんも、村人の健康を気遣って、「早起きをするといいよ」などという助言を和歌にして残しています。当時の僧は、お医者さんとまでいかないまでも、心身の健康アドバイザー的な役割を果たしていたんですね。

洞戸にお店を開くにあたり、この円空さんの逸話をもとに野崎さんは自分の薬膳の方向性を決めたのだ、と。

食べる側は「ああ、おいしい!」「なんて楽しい食事」と思っている中に、たくさんの作り手の思いやりが隠れていました。

洞戸は1日楽しめる場所!

おまけ:
 せっかく洞戸まで来たならば、プログラム終了後も楽しいところがいっぱいあります。
 100円で容器2つまで汲むことができる、来客が絶えない高賀のおいしい水。東京の有名テーマパークで売られている水もここの水です。洞戸に来るなら、ぜひ大きめのペットボトル持参でどうぞ。

 キウイも旬ですし、板取川を北へ向かえば紅葉スポットもたくさん。
 生ハムのおいしい直売所もぜひ。

 初夏なら、ブルーベリー狩りに鮎の塩焼き、ホタル観賞も。

 洞戸に来ると、寄りたいところが多すぎて、それも楽しみのひとつです。

(奥村裕美)

プログラム詳細:
薬膳料理 × 円空ゆかりのパワースポットでリフレッシュ

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