写真部の体験レポート2014

長良川うかいミュージアムの学芸員と行く、鵜飼に関するツアー。
長良川うかいミュージアム見学の後、まち歩きに出発。
今回は、説明スタッフがミュージアムの学芸員と岐阜市まちなか案内人ですから、参加者にとっては聴き放題のまち歩きです。

長良川湊町鵜飼屋特有の路地、猫道とも呼ばれる細い道を歩いていきます。
この鵜飼屋を含めた長良川中流域は、国の重要文化的景観に指定されました。
これは東海地方で初めての快挙です。

この鵜飼屋は鵜飼の里と呼ばれ、岐阜長良川の鵜匠6人が住んでいます。
まちを歩くと普通に鵜がいます。
ブロック塀と網に囲まれていますが、ちょっとブロックの間から覗くと……

鵜が見えます。
その他、鵜飼に使う鵜籠や篝火に使う薪などがすぐそばに見られます。
鵜飼の季節、5月11日~10月15日には大八車に鵜が入った鵜籠を載せて、川に向かうのが見られます。岐阜の夏の風物詩です。

ここはトンネルではありません。
建物の通路です。建物の専用通路でなく公共の通路なんです。
現在は銀行の保養所ですが、昔は鐘秀館という旅館で、川端康成ゆかりの地となっています。
ここを抜けると長良川にでます。

長良川観光ホテル石金にある足湯(無料)に寄って、神明神社へ。
ここは長良川まつりのとき、鮎供養が行われる神社です。
毎年7月16日に鵜匠や鵜飼関係者が集まり、鮎供養や安全祈願が行われます。
この前では、そのときに流しそうめんが振舞われます。

そして、長良橋を渡って対岸の鵜飼観覧船造船所へ。
全国的に珍しい造船所で、木材の買い付けから行っています。
材料は、東濃から木曽にかけての天然木、高野槙を使用しています。
鵜飼事務所の職員さんからの、パネルでの流れるような説明が分かりやすかったです。

パネルから実際造船している物に移って説明を聞きました。
板材の繋ぎ目は、まっすぐな釘でなく、曲がった釘を打つ。
金属やFRP材と違って、木材は生きているので、それをうまく活かすと長年使える船となる。
熱心に聴く参加者でしたので、鵜飼事務所の方は、いつもは言わない説明までしたそうです。

ポケットパークに立ち寄りました。ここにも川端康成ゆかりの記念碑があります。
川端康成は初恋の人に会いに岐阜に3度訪れています。今年、その人に送られずに終わった恋文が見つかり話題になりました。
うかいミュージアムにて、その手紙などを含む特別展が行われています。

最後の訪問場所は、うかいミュージアム隣の鵜匠宅にある四阿(あずまや)。
ここはチャールズチャップリンが訪れた場所です。
この後、参加者はランチに向かいました。

(016 平山)

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