写真部の体験レポート2014

古墳めぐりの冒険!始まります

 古代の権力者の墓、古墳。古墳内の石室は埋葬施設がであることがわかっています。岐阜には豊かな自然とともに多くの古墳や石室が残されています。

 貴重な古墳になぜ私たちは魅了されるのか。その真相をレポートしたいと思います。

 予約は満席、キャンセル待ち続出となったこのプログラム、見事にキャンセル待ちからのツアー参加を仕留めたツワモノも現れ、雨の中での開催となりました。

 若者からご年配の方、大学教授から岐阜に移住されたばかりの方など、いろいろな方に大変興味を持っていただき、古墳への関心の高さが感じられました。

 案内してくださったのは、古墳女子代表の木村洋子さん(写真左)と、岐阜歴史博物館の学芸員の横田宏さん(写真中央)です。長良会古墳部メンバーもサポート役として参加しました。

上城田寺第4古墳群 5号墳入口

 まず訪れたのは「上城田寺第4古墳群 5号墳」。

 山の中の林道はガタンガタンの険しすぎる道。
一気に探検モード突入です。

 今回は石室巡り。内部構造の話など、じっくりと学んでから石室に挑みました。

上城田寺第4古墳群 5号墳 石室内

 石室の中に入ると、石や中の構造、気温や湿度についてまで、参加者の興味はつきません。

 みんないい顔をしていますね。

岩崎1号墳 石室入口

 続いて向かったのは岩崎1号墳。

 「ここ入っていいの…?」といいながらも突入。

 こんな山の中の、狭くて険しい道、しかも雨が降っているのに……なんて誰一人言いません。ざくざく古墳に向かい、石室に入っていきます。

 ちょっと狭い入り口に頭をぶつける人もしばしば。

岩崎1号墳 石室内

 なのに中はこんなに広い。

 ほんとワクワクのドキドキです。

 なかなかみなさん出てきません。

西山古墳群への道なんです

 さて次は西山4号墳。

「え…いいんですか?こんなとこ通って」
「こんなところにあるの?失礼します」
と言いながら、登った先にありました。

西山4号墳

 直径16mの円墳。石室の全長は11m以上。天井石はありませんが、長く高く立派で迫力満点の石室です。

 横田さんいわく
「この丘の麓にはきっと、たくさんの人々の営みがあったんでしょうね。
 ここに埋葬された方はその人々からの敬意でここに持ってこられたのでしょう」

 1500年以上前のお話…しみじみとします。

日野1号墳

 最後は竹林の中にひっそりとたたずむ日野1号墳。

 今度は大きな大きな天井石に鏡石。一枚岩…チャート…専門用語がどんどん出てきます。

日野1号墳 石室内

 とても勉強になって楽しすぎる、古墳・石室巡り。

 ここまでくるともはや冒険の域を完全に超えています。

A.L.C cafe 川島祐里さんの古墳クッキー

 参加者全員に配られた、今回のためだけの限定激レア「古墳クッキー」全3種類。

 長良会に所属している川島さんは、「A.L.C cafe」という菓子店を柳ケ瀬で営んでいます。

木村洋子さん作の古墳バッチ

 案内人で陶芸家の木村洋子さんが手づくりした、同じく超激レアものの古墳バッチも全員に配られました。写真のものは琴塚古墳だそうです。

 横田さんの解説付きで、レアなお土産までついたこのイベント、早くもアンコールリクエストが出ているほど。

 

 古墳に魅了される理由、伝わったでしょうか?

 

 (001 ぶちょー澤田)

いにしえの記憶を辿れ!知られざる古墳をめぐる冒険

短縮版レポートもあります:
 ◎おんぱく写真部 いいモノ発見!